「医療関係者の力でつなげる・ひろめる・つくる展示会」を開催
日本橋ライフサイエンスハブ(東京都中央区)において、2016年9月25日(日)、「LINQUA(リンクア)」と「MEDiPlaza(メディプラザ)」のコラボイベント「未来のICT化を体感しよう!医療関係者の力でつなげる・ひろめる・つくる展示会」を開催しました。
このコラボ企画は、医療においてICTを活用した情報共有、基盤整備を進めることにより、医療従事者・患者・行政などがつながることで、医療の効率化と質向上をめざすことを目的に企画されました。
LINQUAは、柴垣医院(自由が丘)の柴垣理事長の発案で作られたサイトで、医療関係者の力で「つなげる」「みつける」「つくる」を実現し、医療ICTの普及、発展に資することを目的にしています。
18社の企業が出展
このLINQUAの理念に共感していただいた18企業の「システム・機器」が展示されました。→出展企業一覧
滞在時間が長く、しっかり製品検討ができる展示会
今回、来場された医師や企業の多くは、
・「システムを導入したい・買い替えたい」
・「アライアンス(システム間連携)をしたい」
・「最新のICT情報を知りたい」
という意識レベルの高い方が多く来場されました。
そのためか、ブースの滞在時間も長く、しっかり製品検討を受けている傾向が見られました。来場者の熱心な態度、出展者の熱い説明が相まって、非常に熱量の高い展示会となりました。
また、これまでの医療システムの展示会は、電子カルテなど基幹システムが多く展示されてきましたが、今回の展示会では基幹システムとつながる「医療用アプリ」の多い展示会となりました。
これまで一般的な展示会では、あまり見かけない医療用アプリが多く紹介されたこともあり、LINQUA第一回目の展示会という新しい試みにもかかわらず、100名超える医療関係者が来場されました。ご来場心より感謝申し上げます。
レーザープリンター
ラベルプリンター
モバイルプリンター
-
「iPadとNFC型活動量計を用いた、医療・健康情報の見える化・共有化による行動変容への試み」
講演レポート
ICTの力で患者様や住民に行動変容を
宮川一郎先生は「iPadとNFC型活動量計を用いた、医療・健康情報の見える化・共有化による行動変容への試み」をテーマに講演されました。
医師の立場での医療現場発信のシステム開発について、iPadを用いた問診票、NFC型活動量計を診察券やタイムカードに活用した患者様やスタッフの健康増進活動、その仕組みを応用した志木市での健康ポイントカードの実証実験の結果などが発表されました。 -
MRT株式会社取締役副社長
医師「MRTの取り組みと遠隔相談・かかりつけ医診療について」
講演レポート
遠隔診療とウェラブルデバイスの連携でセルフメディケーションを牽引
小川智也先生は、「MRTの取り組みと遠隔相談・かかりつけ医診療について」をテーマに講演されました。
MRTは医師や看護師の人材紹介会社として設立され、2016年にはスマートデバイスを用いて、患者様が医師に診断・治療や健康に関する相談を行える遠隔診療サービス「ポケットドクター」の提供を開始しました。
遠隔診療解禁の流れや、ポケットドクターのサービス概要について紹介し、今後は「様々なウェラブルデバイスと連携することで、我が国におけるセルフメディケーションを牽引していきたい」と今後のMRTの展望を話されました。 -
「レセコンから電子カルテ、そして診療業務支援システム(PMS)普及の時代へ」
講演レポート
経営数値を可視化して医院経営をサポート
楊浩勇先生は、「レセコンから電子カルテ、そして診療業務支援システム(PMS)普及の時代へ」を
テーマに講演されました。
楊先生は、約20年に渡る医療現場のシステム化の経験を振り返り、電子カルテの時代からその蓄積されたデータを活用するPMS(Practice Management System)の時代に変わっていくとし、自ら開発した経営分析、診療分析、患者サービスの向上が可能な診療業務アプリケーションを紹介されました。
「経営数値をリアルタイムに見える化することで、医師は安心して医院経営が行える」とPMS導入の効果を話されました。